ここみえ
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●コンピュータ断層撮影〔法〕(CT):computed tomography ●磁気共鳴画像〔法〕(MRI):magnetic resonance imaging ●ポジトロン断層撮影法(PET):positron emission tomography ●アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST):aspartate aminotransferase ●アラニンアミノ基転移酵素(ALT):alanine aminotransferase ●γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT):γ-glutamyl transferase ●クレアチニン(Cr):creatinine ●血中尿素窒素(BUN):blood urea nitrogen ●遊離T3(FT3):free T3●なお,診断的評価と心理アセスメントは,完全に分けられるものではなく重なる部分も多い.●心理的要因・社会的要因〔p.11〕を含めて患者の全体像を評●精神科医療では,単に診断を下すのみではなく,どのよう●このため,神経心理学的検査,心理検査,症状評価尺度といった,精神科医療特有の検査がある.●疾患を特定することが主な目的である.●基本的には面接を通じて得られた情報と,各種診断基準を●このため,検査は,診断においては補助的な役割を果たす(精神疾患の診断を確定させるための検査はない).●疾患の自覚がない人や,発症リスクが高い人を発見する.●症状の重症度を定量化することで,治療前後や経時的な変化を比較する.ハミルトン●各患者に適した治療法を選択するために,必要な情報を得る.●身体疾患による精神症状〔p.325〕を除外する.●精神疾患の診断の参考所見となる.■TC正常■FT4正常●血液,髄液,尿などに含まれる物質を調べる.●脳波や心電図により身体生理機能を調べる.●脳の形態(CT,MRIなど)や,機能(PETなど)を調べる.●認知機能,高次脳機能を調べる.●性格や知能などの個人の特性を調べる.●精神症状を定量化する.340検査気分が落ち込んで...甲状腺機能低下はなさそうだ 診断の補助,治療法の選択,効果判定,スクリーニング 検査の目的と種類●精神科医療における検査の目的は大きく次のように分けられる.スメントがある.診断的評価照らし合わせることで行われる〔p.34〕.診断は〇〇となります診断的評価と,心理アセスメントにより,より個別化した,適切な治療・サポートを行うことができる.●❶診断の補助検査の種類検査の種類検体検査生理学的検査身体的検査〔p.341〕画像検査神経心理学的検査〔p.345〕心理検査〔p.349〕症状評価尺度〔p.361〕精神科医●❷治療法の選択再発防止にはコーピングスキル〔p.17〕を高めていくことが重要かもしれない.ハミルトンうつ病評価尺度20点(重症)うつ病評価尺度12点(軽症)治療前治療後パーソナリティの特徴から,△△がストレスになりやすいでしょう●❹スクリーニング監修酒井 佳永心理アセスメント価することが目的である.な因子が患者に影響しているかを評価する必要がある.患者心理師●❸効果判定概要ストレスストレス低低高ストレス総論 2つの視点 診断的評価と心理アセスメント●検査は患者の状態を評価するために行われるものであり,精神科医療における評価の視点には,診断的評価と心理アセ精神科医療における検査

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