消化器系の疾患と薬消化性潰瘍❶PPI〔p.39〕❷P-CAB〔p.41〕❸H2RA〔p.42〕❹選択的ムスカリン受容体拮抗薬〔p.43〕●❺一部の防御因子増強薬(スクラルファート,ミソプロストール)〔p.45〕❶H2RA❷スクラルファート❸PPI(十二指腸潰瘍のみ)*3*1穿孔,狭窄,出血などの合併症がみられる場合は,合併症治療(手術,保存的治療,内視鏡的止血治療など)を行ってから薬*2NSAIDsによる潰瘍は,ピロリ菌の除菌を行うと悪化する場合があるため,まずはNSAIDsの中止を検討する.*3ガイドライン上では使用が推奨されているが,保険適用外である.Pharmacology vol.3 : An Illustrated Reference Guide参考:日本消化器病学会:消化性潰瘍診療ガイドライン2020.改訂第3版,南江堂,2020,p.xvi+αもっとわかる37消化性潰瘍*1あり*2ありピロリ菌の除菌療法〔p.220〕■■■■■■■■とNSAIDsの有無による 薬物治療の方針●消化性潰瘍の治療では,潰瘍の増悪因子を断つことが重要である.そのため,NSAIDsの中止とピロリ菌の除菌が治療の中心となる.NSAIDs服用NSAIDsの中止ピロリ菌感染ありピロリ菌除菌適応なし非除菌潰瘍治療維持療法物治療を行う.NSAIDsの投与継続(禁忌だが,中止困難な場合)PPI〔p.39〕なしなし初期治療初期治療●PPI維持治療維持治療❶PPI*3❷H2RA
元のページ ../index.html#5