●細胞接着分子:cell adhesion molecule ●セレクチン:selectin ●ICAM:intercellular adhesion molecule ●サイトカイン:cytokine ●マクロファージ(MΦ):macrophage ●樹状細胞:dendritic cell ●好中球:neutrophil ●顆粒球〔単球〕吸着療法(GCAP/GMA):granulocyte apheresis/granulocyte monocyte apheresis ●カラム:columnCrohn腸・腹膜疾患●カラムを通過した顆粒球・単球は炎症作用が低下しているため,組織破壊が抑えられる.●カラム内のビーズにより,顆粒球や単球が●通過した顆粒球・単球は細胞接着分子の発現の低下や炎症性サイトカイン産生能低下などの機能変化を起こし,沈静化される.●炎症組織では,顆粒球・単球などの炎症細胞浸潤により組織破壊が起こっている.171An Illustrated Reference GuideIL-12Th1細胞Th17細胞IL-23IL-23IL-12マクロファージナイーブT細胞樹状細胞ナイーブT細胞ナイーブT細胞用療法として考慮される.血管内組織内顆粒球炎症性サイトカインその他の血球カラム通過前の血液Th1細胞への分化誘導IFN-γなどTNF-αなどTNFαなどIL-17Th17細胞への分化誘導マクロファージの活性化マクロファージ好中球好中球の反応誘導吸着選択的に吸着される.ぴたっナイーブT細胞……消化管の炎症を抑制……ナイーブT細胞ナイーブT細胞カラム通過後の血液病炎症性サイトカインを阻害する抗IL-12/23p40抗体製剤(ウステキヌマブ)●抗IL-12/23p40抗体製剤(ウステキヌマブ)は,炎症性腸疾患の病態に深く関与しているインターロイキン(IL)-12とIL-23が共通にもつ,p40サブユニットに対する抗体製剤である.●IL-12とIL-23は,主に樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞から産生される炎症性サイトカインで,炎症性腸疾患の病変部において過剰な免疫反応を惹起していると考えられている.●ウステキヌマブはp40に特異的に結合して生物活性を中和し,IL-12/23およびその下流の炎症性サイトカイン(IFN-γ,IL-17,TNF-αなど)の作用を阻害することにより,消化管の炎症を抑制する.投与前活性化した顆粒球を除去する顆粒球〔単球〕吸着療法●顆粒球〔単球〕吸着療法(GCAP/GMA)は末梢血の活性化した顆粒球・単球の除去や炎症性サイトカインの放出抑制により,炎症の沈静化を図る血球成分除去療法の1つである.●炎症性腸疾患の治療において,症例数は少ないながらもその有用性と安全性が報告されている.●Crohn病では,栄養療法や薬物療法で効果が乏しい中等症~重症の大腸病変に対して,併投与後過剰な免疫反応ウステキヌマブカラム沈静化カラム中
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