●核磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP):magnetic resonance cholangiopancreatography ●内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP):endoscopic retrograde cholangiopancreatography ●超音波内視鏡(EUS):endoscopic ultrasonography ●管状腺癌(tub):tubular adenocarcinoma●膵癌では膵管に異常をきたすことが多いため,膵癌検査には膵管の描出●膵酵素高値例や超音波検査で膵管拡張を認めた例では,MRCPを行う.●ERCPでは造影剤を用いて撮影するため,狭窄部より尾部が造影されないこともあるが,MRCPでは貯留した膵液を描出するため膵管全域を見ることができる.また,MRCPはERCPと異なり非侵襲性の検査である.●内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)〔p.371〕は分枝膵管の微細な所見の描出に優れ,細胞診や組織診が可能なため,確定診断に有用である.●MRCPやEUSで膵管狭窄などの異常を認めた場合,腫瘤がなくとも●ERCP後,偶発症として急性膵炎を生じうるため注意が必要である.●膵体部に主膵管の途絶(→)を認め,尾側の●膵頭部の主膵管は途絶(→)し(陰影欠損),●膵管の陰影欠損,途絶や狭窄が認められる.●狭窄部位より尾側の膵管は拡張している.●大きな核をもつ腫瘍細胞が大小不整の腺管構造をなし,間質は線維化を呈している.●膵癌の組織型分類は多種あるが,そのほとんどを管442An Illustrated Reference Guide写真提供:糸井 隆夫写真提供:祖父尼 淳竹原康雄:膵臓の3T MRI.胆と膵 2008;vol.29臨時増刊特大号:1299より改変写真提供:糸井 隆夫膵管の陰影欠損と拡張MRCP像細胞診・組織診による確定診断が可能ERCP像大小不整の腺管構造と間質の線維化病理組織像●早期の膵癌は,腫瘍マーカーや画像検査だけでの診断は難しいため,ERCP下やEUSガイド下での細胞診・組織診〔p.33〕を行うことが望ましい.を得意とする核磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP)〔p.370〕が有用である.膵管は拡張している.ERCPを行うことが望ましい.尾側の膵管は拡張している.膵頭部癌状腺癌が占める.内視鏡典型例:管状腺癌(高分化型)尾側膵管の拡張膵頭部膵管の狭窄大小不整の腺管構造間質の線維化single slice法(膵頭部癌)3D-MRCP(膵体部癌)
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