●経口免疫療法(OIT):oral immunotherapy ●じんま疹:urticaria ●血管性浮腫:angioedema ●喘鳴:wheezing ●腹痛:abdominal pain ●アレルゲン:allergen●湿疹など皮膚のバリア機能が低下していると食物抗原の経皮感作により,食物アレルギーを引き起こす可能性があるため,治療・予防としてスキンケアが有効である.●鶏卵,牛乳,ピーナッツは離乳期の少量摂取で発症リスクが低下する可能性がある.非IgE依存性●甲殻類●小麦●果物●ピーナッツ●即時型食物アレルギーの患児は若年ほど多い傾向があるが,年齢とともに大半が寛解する.●原因食物は全体では鶏卵,牛乳,小麦の順に多いが,年齢によって頻度が異なる.●幅広い年齢で発症するが,特に乳児に多い.●原因食物として,乳児期〜幼児期では鶏卵,牛乳,小麦,学7〜17歳鶏卵16.4%ゼエ ゼエ428経口免疫療法 〔p.428〕自然経過では耐性獲得が困難な食物アレルギー患児の治療選択の一つとして,専門の医療機関で行われている治療法.一般診療としての推奨はされていない.症状が出現する摂取量(閾値)以下の量から原因食物の摂取を始め,段階的に閾値以上にまで漸増し,目標量を無症状で摂取可能(脱感作状態)となったら一定期間摂取を中止した後に食物経口負荷試験で症状が出ないかを確認する.An Illustrated Reference GuideT78.1(人)1,6001,4001,2001,0008006004002000123456789101112131415161718〜(歳)資料:消費者庁:平成30年度食物アレルギーに関連する 食品表示に関する調査研究事業報告書.2018➡食物アレルギーを考える.治療管理栄養士との連携が重要.⒈栄養食事指導:アレルゲンの必要最低限の除去⒉経口免疫療法:標準治療ではなく,特定の医療機関でのみ行われる.※アナフィラキシーを呈した場合には,アドレナリンの筋注などを行う.食物アレルギーとは,食物をアレルゲンとして,主にⅠ型アレルギーの機序により,じんま疹や喘鳴,腹痛などの様々な症状を呈する疾患である.乳児期から成人期までの広い年齢で,様々な病態により発症し,栄養面の配慮も必要となるため,栄養士との協力も重要となる.食物アレルギー年齢別の原因食物intro.MINIMUM ESSENCE❶発症:特定の食物を経口摂取した後など❷じんま疹,血管性浮腫,喘鳴,腹痛などがみられる.04.9小麦12.2その他15.0鶏卵55.3%魚卵 7.4ナッツ類 7.9小麦 8.3牛乳27.6牛乳23.118歳以上小麦19.1%その他34.0その他39.1牛乳15.7ナッツ類12.9ピーナッツ大豆7.4果物類10.58.7その他20.7牛乳20.6%鶏卵18.9鶏卵38.3%ピーナッツ10.7小麦10.8ナッツ類18.3甲殻類15.7魚類10.0food allergy 乳児に多い 概念●食物アレルギーとは,食物をアレルゲンとして,様々なアレル 年齢によって頻度が異なる 疫学患児の年齢分布(2017年)ギー症状を呈する疾患である.童期〜成人期では甲殻類,小麦,果物,ピーナッツの頻度が高い.●鶏卵,牛乳,小麦,大豆以外では,耐性を得ることは難しい.IgE依存性(Ⅰ型アレルギー)その他果物類10.5新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症〔p.430〕など原因食物乳児〜幼児期(0〜6歳)●鶏卵●牛乳●小麦1〜2歳0歳即時型症状,FDEIA,OASなど食物アレルギー学童〜成人期(7歳〜)3〜6歳近年,原因食物としてクルミなどのナッツ類,魚卵の増加傾向がみられます.管理栄養士監修永田 智食物アレルギー
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