●脊髄髄膜瘤:myelomeningocele ●脊髄:spinal cord ●二分脊椎:spina bifi da ●神経管:neural tube ●α-フェトプロテイン(AFP):α-fetoprotein ●羊水:amniotic fl uid ●超音波検査〔法〕:ultrasound examination/ultrasonography ●脳室:〔cerebral〕 ventricle ●腰仙部:lumbosacral region ●キアリ型奇形:Chiari malformation type Ⅱ ●水頭症:hydrocephalus/hydrocephaly ●尿失禁:urinary incontinence ●運動障害:motor impairment ●感覚障害:sensory disturbance ●虫部:vermis An Illustrated Reference Guide●囊胞性二分脊椎のうち脊髄髄膜瘤は,脊髄が外表に露出した,最も重症な●胎児超音波検査で脳室拡大,腰仙部の腫瘤を認め,出生前に発見されるこ●ChiariⅡ型奇形●水頭症〔p.660〕●仙骨部に囊胞状エコーを認●腰仙部の腫瘤に皮膚欠損があり,脊髄が露出している(→).●病変部以下の脊髄症状がみられる.発生部位は腰仙部が最も●正確な病変レベルの確認には,MRIが有用である.●水頭症(髄液通過障害による)●ChiariⅡ型奇形〔p.656〕は,小脳虫部,延髄,第四脳室が脊柱管内へ下垂する疾患であり,本症に伴って生じる.●症状のない症例が多く,症候性は10〜30%程度である.●症候性の場合は,生後1〜3ヵ月までに脳幹症状が現れる.重症例では死亡率が高い.延髄●脳幹症状●後頭蓋窩組織が下垂し,脊柱管内に陥●脊髄髄膜瘤から髄液が漏出する.●小脳虫部,延髄,第四脳室が下垂する.●髄液感染や脊髄の変性を防ぐため,早期(生後●開大した脊髄を本来の形に形成し,硬膜,皮膚を縫合閉鎖する.●脊髄病変が高位になるほど予後は不良となるが,6年以内の死亡率は15%で,約75%の患児は成人に達する.●適切な治療が行われれば,生存患児の70〜80%で正常な知能発達がみられる.また,約85%の患児で排尿の自己管ゼェゼェ654二分脊椎である.●神経管の開存によりα-フェトプロテイン(AFP)〔病⑩p.75〕が羊水中へ分泌されるため,羊水・母体血清中AFPの上昇が本症の診断マーカーとなる.とが多い.●合併症として,CキアリhiariⅡ型奇形(約80%)やシャント術を必要とする水頭症(約80%)がある.肛門の弛緩尿失禁運動・感覚障害下肢の変形合併症病態ルシュカ入する.脊髄皮膚硬膜脊髄の露出髄液の髄液の漏出漏出多い(約70%).脊髄髄膜瘤でChiariⅡ型奇形が起こる機序および症状髄液の通過する孔〔p.593〕脊柱管治療48時間以内)に閉鎖手術を行う.●水頭症の症状が出現した場合,脳室-腹腔(V-P)シャント術〔p.660W〕を行う.予後理が可能となる.Luschka孔マジャンディMagendie孔 病変部以下の脊髄症状をきたす 脊髄髄膜瘤(脊髄披裂)症状肉眼所見小脳■無呼吸発作(延髄の圧迫による)■吸気性喘鳴(舌咽・迷走神経核の障害による)■嚥下障害・哺乳不良(同上)胎児超音波像脊髄髄膜瘤める.症状
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