概要● 収縮不全:contractile dysfunction / systolic failure ● 拡張不全:diastolic failure ● 左室駆出率の低下した心不全(HFrEF):heart failure with reduced ejection fraction ● 左 室 駆 出 率の保たれた心 不 全(HFpEF):heart failure with preserved ejection fraction ● 高拍出性心不全:high output heart failure ● アデノシン三リン酸(ATP):adenosine triphosphate● 心ポンプ機能不全である心不全の病態には,心室の収縮機能低下(収縮障害)が● 高拍出性心不全とは,末梢組織の酸素需要量の増大を受けて心拍出量が増加するが,● 心拍出量の増加にもかかわらず,末 梢 組 織での 酸 素 需 要量を満たせず,心不全症状が出現する(高拍出性心不全).● 心室は拡張期に流入した血液量(拡張末期容積に反映される)を,収縮期に1 回拍出量として駆出する.● 収縮力が弱いため,流入血液量が正常でも 1 回拍出量が● 1回拍出量を保つため,拡張末期容積を増加させようとする. ● 1回拍出量を保つため,拡張末期容積を増加させようとする.● 心 臓が,末 梢 組 織での 酸 素需要量の増大を受け,それに見合うように心拍出量を増加させる.● 心室が伸展しにくい(弛緩しにくい,心筋が硬い)ため,流● 末梢組織で代謝が亢進するため,● ヘモグロビン濃度の低下によりO2運搬能が低下し,酸素需要を満たせない.● 末梢組織で代謝が亢進するため,● 動脈血の一部が末梢組織を通らずに静脈に流れこむことにより,末梢組織での酸素需要を満たせない.● ATPを産生するためのビタミンB1が不足し,エネルギー不足となっており,エネルギーを産生しようとして酸素需要量が増える.かっ け脚 気123An Illustrated Reference Guide+αもっとわかる心不全 O2O2O2O2O2O2O2O2O2O2O2O2 HFrEF,HFpEFにつながる 収縮不全と拡張不全 Advanced Study 高拍出性心不全主体となる収縮不全と,拡張機能低下(拡張障害)が主体となる拡張不全がある.十分には酸素需要を満たせていない状態で,甲状腺機能亢進症,貧血などが原因となる.正 常収縮不全(心拡大など)減少する.代償機構〔p.124〕容積を増加させたため拡張末期圧⬆徐々に機能が増悪HFrEF〔p.124〕酸素足りない末梢組織拡張末期心房心室拡張末期容積動脈収縮機能⬇まだまだ足りない収縮末期1 回拍出量収縮機能拡張不全(心肥大など)入血液量が減少し,1 回拍出量も減少する.拡張機能⬇代償機構※拡張不全には他にも機序がある.伸展しにくい心室を伸展させたため拡張末期圧⬆徐々に機能が増悪HFpEF〔p.124〕原因疾患甲状腺機能亢進症〔病③p.244〕貧 血敗血症(初期)シャントを有する 疾患拡張末期拡張機能心拍出量増加の機序酸素需要量が増える.酸素需要量が増える.
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