●ヒドロキシメチルグルタリル・コエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素阻害薬:hydroxymethylglutaryl-coenzyme A reductase inhibitor ●非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI):non-ST elevation myocardial infarction ●GRACE:Global Registry of Acute Coronary Events ●TIMI:Thrombolysis in Myocardial Infarction ●不安定狭心症(UAP):unstable angina pectoris ●心筋梗塞(MI):myocardial infarction ●心筋梗塞の症状の程度には個人差があり,特に高齢者や糖尿病患者では,重篤なACSであっ●心筋梗塞での随伴症状として,冷汗や悪心・嘔吐,呼吸困難感,放散痛などが多い.●プラークとは,動脈硬化(粥状硬化)〔p.127〕によって形成される粥状の隆起性病変である.●不安定プラークと安定したプラークの状態があり,ACSは,不安定プラークの破綻が●線維性被膜が薄い.●脂質の含有量が多く,やわらかい.〔p.155〕●線維性被膜の脆弱化●冠攣縮〔p.146〕●ACSの症状として,前胸部や胸骨後部の締めつけられる,または圧迫されるような胸痛を主訴●ACSでの胸痛は,労作時,安静時を問わず生じ,不安定狭心症では数分〜15分,心筋梗塞で虚血性心疾患急性冠症候群(死ぬのか,俺!?ACS)●上腕,左肩,顎,心窩部などに放散する痛み.●冷汗●悪心・嘔吐●呼吸困難●硝酸薬が無効である.●線維性被膜●安定したプラークは破綻しにくいため,●不安定プラークは物理的に不安定であるため破綻する危険性が高い.●内腔が広く保たれていても,いったん破綻すると血栓による狭窄・閉塞が急速に進行する(➡ACS).非ST上昇型(NSTE-ACS)心臓突然死●急性冠症候群(ACS)とは,動脈硬化により形成された不安定プラークが破綻し,そこに血栓ができることによって冠動脈内腔が急速に狭窄または閉塞する病態である.149An Illustrated Reference Guide 急速に進行する狭窄・閉塞 概念 胸痛と随伴症状 症状 Advanced Study 不安定プラークACSST上昇型心筋梗塞(STEMI)〔p.155〕 じゅくしゅ15分以上持続する強い胸痛●前胸部の「締めつけられる」「圧迫される」ような痛みと表現される.非閉塞性血栓形成壁在血栓血栓形成閉塞性血栓形成外膜中膜内膜線維性被膜プラーク(粥腫)狭窄が急速に進行することは少ない.●労作性狭心症〔p.142〕で多くみられ,内腔の狭さが危険度に直結する.放散痛〔p.30〕随伴症状安定したプラークが厚い.冠動脈不安定プラーク外膜中膜内膜薄い線維性被膜脂質の含有量が多いプラーク(粥腫)とすることが多いが,単に不快感として訴えられることもある.は15分以上持続することが多い.ても非典型的または軽微な症状しか呈さない場合がある.不安定狭心症数分〜15分持続する胸痛●安静や硝酸薬の使用により消失することが多い.不安定プラーク急速に進行プラークの破綻破綻の原因心筋梗塞きっかけとなり生じる病態である.概要
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