●心電図波形:electrocardiographic wave form ●肢誘導:extremity lead ●胸部誘導:precordial lead/chest lead ●較正信号:calibration signal ●バッハマン束:Bachmann bundle ●右〔心〕房(RA):right atrium ●左〔心〕房(LA):left atrium ●心室壁:ventricular wall ●心内膜:endocardium ●心外膜:epicardium ●脱分極:depolarization ●再分極:repolarization ●各誘導で記録した一般的な心電図を次に示す.●横軸が時間(1mm=0.04秒〔40msec〕)を,縦軸が電圧(1mm=0.1mV)を表す(較こうせい正信号〔p.64〕が1mVを10mmで記録したことを示す).●P波は右房成分と左房成分が重なって1つの波のように見えている.洞結節は右房上部(上大静脈と右房の境界付近)にあるため,波形は右房波➡左房波の順に出現する.●心房の変化をとらえやすいⅡ,V1aVFaVLaVRV6V5V4V3V2V1ⅢaVF62An Illustrated Reference Guide 最も基本的な心電図波形 正常心電図波形 右房成分と左房成分の重ね合わせ P波の成り立ち●洞結節から発生した興奮が心房筋に広がることで心電図上に現れる波形をP波とよぶ.1mVaVRV1Ⅰ誘導,aVL誘導は心臓を左側から見るため同じような波形に,Ⅱ誘導,Ⅲ誘導,aVF誘導は下側から見るため同じような波形になります.左房の刺激伝導系であるBachmann束は左房前壁にあるため,左房の興奮は前壁から後壁へと進んでいきます.このためV1誘導の左房成分は陰性になります.洞結節左房右房Bachmann束バッハマン医師房室結節肢誘導胸部誘導較正信号誘導で主に観察する.ⅡⅢⅠⅡⅡ右房左房※心房筋の再分極は非常に小さいため,QRS波に隠れて通常は見えない.aVLⅠ
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