●アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(ACEI/ACE-I):angiotensin converting enzyme inhibitor ●アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬/アンジオテンシンⅡ受容体遮断薬(ARB):angiotensinⅡ receptor blocker ●ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA):mineralocorticoid receptor antagonist ●植込み型除細動器(ICD):implantable cardioverter defi brillator ●経皮的冠動脈インターベンション(PCI):percutaneous coronary intervention ●大動脈内バルーンポンプ(IABP):intra aortic balloon pumpAn Illustrated Reference GuideK保持性利尿薬 〔p.103〕K+排泄低下作用をもつ利尿薬のこと.抗アルドステロン薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬〔MRA〕)やNaチャネル遮断薬が含まれる.遠位尿細管に作用し,単独での利尿作用は弱いが,他の利尿薬の電解質補正に用いられる〔病⑧p.70〕.●循環器疾患の治療は,主に薬物療法と非薬物療法に分けられる.●他に,予防としての介入,疾病管理,ケアなども行われる.●感染性心内膜炎(IE)のハイリスク群に対しては,抜歯などの口腔外科処置時に抗菌薬の予防投与が●術後や長期臥床など深部静脈血栓症(DVT)のリスクが高い場合,血流停滞の防止や凝固能亢進の●生活習慣の改善●基礎疾患の治療 ●ACE阻害薬,ARB〔p.99〕●β遮断薬〔p.100〕●Naチャネル遮断薬〔p.168〕●Kチャネル遮断薬〔p.169〕●Ca拮抗薬〔p.101〕●硝酸薬〔p.101〕●血管拡張薬〔p.102〕●強心薬〔p.102〕●利尿薬〔p.103〕●ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)〔p.103〕●心臓電気デバイス(心臓ペースメーカー〔p.173〕,ICD〔p.170〕など)●血管内治療(PCI〔p.139〕,カテーテルアブレーション〔p.172〕など)●補助循環療法(IABP〔p.106〕,PCPS/ECMO〔p.106〕など)●呼吸補助療法(陽圧換気療法〔p.104〕)●手術療法(CABG〔p.141〕,MVR〔p.218〕など)●心臓移植〔p.108〕●栄養療法〔p.105〕●和温療法〔p.105〕●運動療法〔p.109〕●在宅医療●在宅介護●緩和ケア〔p.108〕●心臓リハビリテーション〔p.109〕●栄養療法〔p.105〕●喫煙者に対しては,禁煙治療が強く推奨される.●飲酒は,適切な量以下に制限する.●定期的に運動を行う.●高血圧〔p.384〕に対しては,生活習慣の改善に加●肥満や糖尿病に対しては,生活習慣の改善に加98バソプレシンV2受容体拮抗薬 〔p.103〕バソプレシンの働きを阻害して,水の再吸収を阻害する利尿薬.Na+などの電解質に影響を与えないといった特徴をもつ〔病⑧p.70〕.浸透圧利尿薬 〔p.103〕D-マンニトールなどの再吸収されない物質を用いて,主に近位尿細管で水の再吸収を阻害する利尿薬.脳浮腫において脳圧低下の目的で使用されることが多い.プロスタグランジンE1(PGE1) 〔p.98〕血管平滑筋細胞のIP受容体と結合して作用する末梢血管拡張薬の一つ.血小板のIP受容体と結合することによる血小板凝集抑制作用も持つ.動脈管開存作用も有するため,大動脈縮窄症(CoA)〔p.302〕や完全大血管転位症〔p.313〕などの動脈管依存性疾患にも用いられる.末梢血管拡張薬 〔p.99〕末梢の血管を拡張し,血行を改善する薬物.PGE1製剤,PDE5阻害薬,エンドセリン受容体拮抗薬などがある.末梢循環障害のほか,肺動脈性肺高血圧症に用いられる.予防〔次項参照〕治療疾病管理えて,降圧薬による治療を行う.えて,薬物療法による管理を行う.強く推奨される〔p.238〕.抑制を目的とした予防法が行われる〔p.368〕.監修肥後 太基 薬物療法と非薬物療法 治療のまとめ循環器疾患の主な治療法 発症や増悪を防ぐ 循環器疾患の予防と心不全発症の予防●循環器疾患の診療では,適切な予防を行うことで循環器疾患の発症や増悪を防ぐことができる.●高血圧や糖尿病といった基礎疾患の治療,食事や運動などの生活習慣の改善などを行う.●これらの基礎疾患は心不全のステージAに該当する〔p.111〕.薬物療法非薬物療法■運動療法■患者教育・カウンセリング〔p.105〕基礎疾患の治療ケア生活習慣の改善循環器総論治療総論概要
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