病7-2_WEB立ち読み
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●脳血管障害:cerebrovascular disease ●脳卒中:cerebral apoplexy ●脳浮腫:brain edema ●ペナンブラ:penumbra ●可塑性:plasticity ●リハビリテーション:rehabilitation ●廃用症候群:disuse syndrome ●経頭蓋磁気刺激(TMS):transcranial magnetic stimulation ●運動療法:therapeutic exercise ●ニューロモジュレーション:neuromodulation ●電気刺激:electric stimulationAn Illustrated Reference Guide1〜数週間 ●これにより,脳損傷のリハビリテーションは,代償に重点をおいた方法から,可塑的変化を促し機能障害の改善を積極機能●また,機能回復にはリハビリテーションが重要な役割を●リハビリテーションは廃用症候群〔p.153〕の予防と日常生活への早期復帰のため,できるだけ早期(急性期を含む)から開始する.●運動療法,磁気刺激などで脳のニューロモジュレーション(神経回路調節)が起こり,病巣の周囲などから新たな神経回路が形成される.●脳卒中などにより運動時に活動する部位に脳損傷が起こると,指令が出せなくなり運動が障害される.●正常では,脳からの指令を受けてシェーマ●新たな回路からの指令により,運動●近年,脳の可塑的変化を促進するリハビリテーションとして,運動療法に加え,薬物の使用,磁気刺激〔p.153〕・電気刺病態148発症 適切なリハビリである程度の機能回復が期待できる発症からの経過●脳損傷後の機能回復のメカニズムとリハビリテーションについて,ここでは脳卒中との関わりを中心に述べる.●脳卒中の発症後,早期から適切なリハビリテーションが行われた場合,ある程度まで機能を回復できることが多い.●機能回復には,治療による脳浮腫の改善やペナンブラ〔p.90〕の血流回復などとともに,脳の可か塑そ性せいが関連していると考えられる.損傷後に機能を回復するメカニズム脳の可塑性●脳の可か塑そ性せいとは,神経回路網やシナプスが,環境に適応して機能や形態を変化させる現象をいう.●これまで,成人の脳の機能は変化せず,損傷を受けた場合,完全な回復は望めないと思われていたが,成人の脳にも可担っている.塑性があり,損傷後などに変化が起こることが明らかになった.的に図る方向へと大きく変わりつつある.脳の機能回復のメカニズム(一次運動野が障害された場合)正常手を握れ!活動部位運動が行われる.激,機械を用いた治療など様々な方法が検討されている.100%数ヵ月〜半年後遺症一般的には4〜6ヵ月程度でプラトーに達する*.慢性期の治療維持期(生活期)回復期機能が回復した場合手を握れ!……障害された部位機能が障害されている場合脳卒中の発症からの経過急性期の治療治療リハビリテーション●実際の機能回復の程度や時期は,個々の症例により異なる.*経頭蓋磁気刺激(TMS)治療〔p.153〕により半年以降でも機能の急性期改善がみられる可能性がある.……活性化した部位運動療法,磁気刺激など障害された部位が可能になる.リハビリテーション監 修監 修脳血管障害のリハビリテーション安保 雅博
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