病7-2_WEB立ち読み
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●内耳道:internal auditory canal ●鼓室:tympanic cavity ●外耳道:external acoustic meatus ●外耳孔:external acoustic opening ●茎状突起:styloid process ●茎乳突孔:stylomastoid foramen ●乳様突起:mastoid process ●上錐体静脈洞:superior petrosal sinus ●S状静脈洞:sigmoid sinus ●横静脈洞:transverse sinus ●カーテン徴候:curtain sign ●神経鞘腫:schwannoma ●Horner症候群:Horner syndrome ●内耳道は中頭蓋窩(側頭骨)に存在し,顔面神経(Ⅶ)と内耳神経(Ⅷ)が通過する.●頸静脈孔は後頭蓋窩に存在し,舌咽神経(Ⅸ)・迷走神経(Ⅹ)・副神経(Ⅺ),●舌咽神経(Ⅸ)・迷走神経(Ⅹ)・副神経(Ⅺ)の障害をきたしたものである.中枢側ではこれらの脳神経は離れているが,頸静脈孔付近では近接する.このため,3つの脳神経の障害が組み合わさって出現した場合には,中枢(脳幹)の病変よりも頸静脈孔付近の病変を疑う.●原因は腫瘍(特に神経鞘腫)が最も多く,その他,頭蓋底骨折,動脈瘤,くも膜炎,サルコイドーシスなどがある.●内頸静脈のすぐ前方には内頸動脈が走行し,内頸動脈には交感神経が伴走している.このため,頸静脈孔症候群では,脳神経とその障害脳神経S状静脈洞S状静脈洞副神経延髄根副神経延髄根 頸静脈孔●舌咽神経(Ⅸ)●迷走神経(Ⅹ)●副神経(Ⅺ)●内頸静脈前後前後前後++247An Illustrated Reference Guide第110回医師国家試験 D36 顔面・内耳神経が通過 内耳道の構造 舌咽・迷走・副神経が通過 頸静脈孔の構造上から見た図側頭骨 横静脈洞 横静脈洞中頭蓋窩内耳道内耳道鼓室外耳道外耳孔茎状突起頭部CT(骨条件)上錐体静脈洞上錐体静脈洞S状静脈洞S状静脈洞後頭骨頸静脈孔症候群上記の3つの脳神経の障害の他,交感神経障害による徴候(Horner症候群〔p.235〕)を伴うことがある.乳突蜂巣顔面神経顔面神経内耳神経内耳神経顔面神経管顔面神経管茎乳突孔乳様突起乳突蜂巣および内頸静脈が通過する.側面図橋橋延髄延髄頸静脈孔舌咽神経(Ⅸ)内頸動脈交感神経迷走神経(Ⅹ)副神経(Ⅺ)内頸静脈軟口蓋・咽頭の運動障害(カーテン徴候〔p.273〕)→Ⅸ・Ⅹの障害舌後1/3の味覚障害→Ⅸの障害内耳道顔面神経(Ⅶ)内耳神経(Ⅷ) 蝸牛神経 前庭神経内耳道小脳小脳横静脈洞横静脈洞大後頭孔副神経脊髄根副神経脊髄根胸鎖乳突筋・僧帽筋の麻痺→Ⅺの障害頸静脈孔症候群
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