病7-2_WEB立ち読み
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●視神経炎:optic neuritis ●球後視神経炎:retrobulbar neuritis ●三叉神経痛:trigeminal neuralgia ●偽性球麻痺:pseudobulbar palsy ●錐体路徴候:pyramidal tract sign ●オリゴデンドログリア(オリゴデンドロサイト,乏突起膠細胞):oligodendroglia(oligodendrocyte) ●内側縦束(MLF):medial longitudinal fasciculus健 ●病巣は白質にあるため,灰白質の障害で起こりやすい大脳皮質症状(失語,失行,失認,不随意運動,てんかん発作など)はみられにくい.●特に両側性のMLF症候群は,本症を疑う必要がある〔p.261〕.●多発性硬化症では,視神経の脱髄により,球後視神経炎で初発することが多い.●球後視神経炎とは,眼球より中枢側(眼球の後ろ)の視神経に炎症が起きたものである.●球後視神経炎や視神経炎では症状として,視力障害や視野障害がみられる.●MLF症候群(複視)〔p.261〕病●歩行障害 ●測定障害●精神症状(うつ,多幸) ●眼振 ●構音障害 ●企図振戦 ●錐体路徴候(脱力,筋力低下, 腱反射↑,Babinski徴候(+) など)●しびれ●脊髄横断症状 (Brown-Séquard症候群〔p.229〕)●有痛性強直性けいれん●排尿障害(神経因性膀胱〔p.239〕) など●三叉神経痛●偽性球麻痺〔p.275〕 など●Lhermitte徴候(頸部の前屈で,背中から下方に電撃的な痛みが放散する〔頸髄後索の脱髄病変に特徴的〕).●中心暗点がみられることが多い.●経過とともに視神経は萎縮し,視神経乳●軽度の場合は視神経乳頭部の耳側が蒼白である(耳側の蒼白化:temporal pallor).●初期は視力障害を呈するが視神経乳頭部に異常はない(球後視神経炎).耳側鼻側鼻側耳側322An Illustrated Reference Guide多数の病変が多彩な症状をもたらす病変の局在と症状●大脳,小脳,脳幹,脳神経(特に視神経),脊髄が脱髄によ初発症状として最多球後視神経炎り障害されるため,下記のような多彩な症状を呈する.視神経●視力・視野障害 (球後視神経炎)脳幹頸髄眼底所見網膜血管黄斑眼球の視神経にも炎症(乳頭炎や視神経網膜炎)がある場合は単に視神経炎という.視神経視神経乳頭頭部が蒼白となる.レルミットMSでは中枢神経の髄鞘を形成するオリゴデンドログリアが障害されます.一方,末梢神経の髄鞘を形成するSchwann細胞は障害されません. 脳神経といえば一般に末梢神経と考えられますが,そのうちの1つである視神経はなぜMSで障害されるのでしょう?それは視神経の髄鞘はオリゴデンドログリアで形成されているからなのです〔p.16〕.白質の脱髄巣視神経乳頭耳側の蒼白化バビンスキーブラウン セカールシュワン30°10°10°30°20°20°灰白質白質大脳など小脳など脊髄神経内科医視野障害右眼の視野中心暗点
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