病7-2_WEB立ち読み
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●有痛性強直性けいれん:painful tonic spasm ●視神経脊髄炎(NMO):neuromyelitis optica ●カルバマゼピン:carbamazepine●脊髄障害の回復期に疼痛やしびれが先行して,片側あるいは●この筋強直状態は数十秒以内に治まることが多い.●MSでは病変周囲に炎症による浮腫やグリア細胞の増加(グリオーシス〔p.320,●カルバマゼピン●リハビリ●体位変換 など脱髄性疾患多発性硬化症●脊髄で脱髄巣(→)が楕円形の高信号域として描出される.●脱髄巣(→)が高信号域●側脳室周囲の白質に散在する脱髄巣(→)が低信号域として描出されている.●T2強調像で高信号を示した病変のうち,→は増強効果を認めており,急性期の病変である.増強効果を認めない他の病変(→)は,慢性期の病変である.●脳室周囲に楕円形の散在性高信号域の病変(→,→)を認める.323An Illustrated Reference Guide写真提供:岡本 浩一郎写真提供:岡本 浩一郎“こむらがえり”と同様の状態が四肢に起こる有痛性強直性けいれん●激痛を伴った筋強直性発作であり,本症や視神経脊髄炎(NMO)〔p.326〕に特徴的な徴候の1つである.有痛性強直性攣れんしゅく縮ともいう.●リハビリや体位変換など,他動的あるいは自動的に動かすことが刺激となって現れることが多い.多発性の斑状病変が確認できるMRI検査(空間的多発)病変の時間的多発も確認できるMRI検査(時間的多発)●MS病変の時間的多発所見としては,造影MRIで造影病変と非造影病変が混在する所見や,再検時の新たなT2強調像高信号病変の出現などがある.●造影MRIでは,新しい病変は造影効果が認められるが,古い病変は造影されないため,両所見を同時に認めることは時間的多発の証明となる.325〕)が生じ,MRIではそれを反映した多発性の斑状病変がみられる.●病変は脳室周囲,皮質直下,テント下,脊髄など空間的に多発する.T2強調像身近な強直性けいれんに,疲労時に現れる“こむらがえり”があります.これは腓腹筋の強直性けいれんです.治療まれに両側の四肢が筋強直状態となる.脊髄MRI(T2強調像)造影T1強調像(同じスライス)MRIでは,水はT1強調像で低信号(黒く写る),T2強調像で高信号(白く写る)になります.このため本症の病変のように浮腫(水分過多の状態)やグリオーシスを伴う脱髄性病変は,左の画像のように描出されるのです.神経内科医放射線科医発症契機ギューッ頭部MRI(T1強調像)頭部MRI(T2強調像)として描出される.

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