病みえ8-4立ち読み
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●CT●胸部単純X線検査●MRI●組織型,病期に応じた治療●薬物療法●放射線療法●手術療法(後腹膜リンパ節●高位精巣摘除術●摘出された精巣の病理組織学的診断,画像診断による転移の有無,腫瘍●身体所見をとり各種検査を実施●超音波検査●MRI* ●無痛性陰囊腫大●精巣内に境界明瞭な低エコーの腫瘤を認め,腫瘤内の血流増加を認める.●胸腹部~骨盤のCTは精巣腫瘍の初期病期診断として必須であり,後腹膜リ●必要に応じて頭部CTを追加し,脳転移の検索を行う.●治療効果の判定にも有用である.精巣腫瘍●右腎門部から総腸骨領域までの巨大なリンパ節転移が認められる.●腫大リンパ節が右尿管を圧迫し,右腎盂が拡張している.●コンピュータ断層撮影〔法〕(CT):computerized 〔axial〕 tomography ●磁気共鳴画像〔法〕(MRI):magnetic resonance imaging ●造影CT:contrast-enhanced computed tomography●超音波検査などにより精巣腫瘍が疑われたら,速やかに腫瘍マーカー検査●超音波検査は原発巣の診断に有用な検査である.●精巣腫瘍の多くは低エコー像や不規則なエコー像として描出される.●カラードプラ超音波検査では病変部に血流信号の増加を認める.*超音波検査で必ずしも悪性といえない場合などに原発巣の評価として行われることがある.●経皮的生検は腫瘍細胞を周囲に播種させてしまう危険性があるため原則禁忌である.●進行例であっても適切な治療により長期寛解が望めるため,早期の診断と適切な治療開始が重要である.293 疑ったらまず高位精巣摘除術 検査~治療のながれ 腫瘍内の血流変化を確認 超音波像 病期診断に必須 CT像と画像診断を行い,並行して,高位精巣摘除術〔p.294〕を行う.マーカーの値などから臨床病期を決定し,追加治療を選択する.検査転移巣の検索などンパ節,肺,縦隔リンパ節,肝臓への転移の検索に用いられる.冠状断腎盂腎盂腎臓腎臓発見で発見カラードプラ像造影CT像確定診断精巣腫瘤腹部大動脈リンパ節転移総腸骨動脈総腸骨動脈追加治療郭清など)放射線血流

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