●父方のDNAを収めた核が大部分を占める.●ヒアルロニダーゼやアクロシンなどの加水分解酵素を含んでいる先体(アクロソーム)をもっており,先体反応〔病⑩p.18〕に関与する.●ミトコンドリアを豊富にもち,エネルギーの供給を行う.●波状に動かし減数分裂*配偶子(精子)におけるDNA含有量を基準にn(1倍体)とした.このとき,正常体細胞のDNA含有量は2n(2倍体)である.男性生殖機能●黄体化ホルモン(LH):luteinizing hormone ●卵胞刺激ホルモン(FSH):follicle stimulating hormone ●ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン/ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG):human chorionic gonadotropin ●減数分裂:meiosis ●原始生殖細胞:primordial germ cell ●配偶子:gamete ●先体(アクロソーム):acrosome ●テストステロン(T):testosterone ●性腺刺激ホルモン放出ホルモン/ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH):gonadotropin releasing hormone●FSHとLeydig細胞から分泌されたテストステロンは,精巣のSertoli細胞を活性化し,これにより精子形成が促進される.ネガティブフィードバック(NF)●視床下部から分泌されたゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は下垂体に作用し,ここから黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌される.●LHは精巣のLeydig細胞に作用し,テストスNF−−−LHLeydig細胞Leydig細胞がテストステロンを分泌GnRHFSHSertoli細胞Sertoli細胞が精子形成を促進原始生殖細胞思春期精原細胞 (2n*)一次精母細胞 (4n)二次精母細胞 (2n)精子細胞 (n)精子テロンを分泌させる.先体核ミトコンドリア横断図微小管外線維(チューブリン)(ケラチン)視床下部抑制インヒビン〔p.342W〕343 1つの精原細胞から4つの精子がつくられる 精子の分化と減数分裂●胎生期に生じた男性の原始生殖細胞は,思春期に入ると精原細胞となり体細胞分裂〔p.342W〕を行って数を増やす.この一部が一次精母細胞に分化する.●一次精母細胞は減数分裂〔p.342W〕を行い,二次精母細胞,精子細胞へと分化する.精子細胞は精子へと形態変化し曲精細管の内腔に入る. 視床下部-下垂体-精巣軸の調節 精巣機能の調節●精巣には,精子の形成とテストステロン〔p.344〕の分泌という機能がある.これらは視床下部,下垂体によって制御されている. ミトコンドリアが推進力の源 精子の構造●精子は男性の配偶子であり,長さ約60μmの細長い細胞で,活発な運動能を有する.頭部中片部尾部前進する.抑制抑制下垂体精巣テストステロン
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