病9-4版_立ち読み
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*使用開始1年間において理想的な使用による妊娠率(選んだ避妊法を正確に使用したにもかかわらず,使用開始後1年以内に妊娠してしまう確率〔%〕) Trussell J. Contraceptive efficacy. In Hatcher RA, Trussell J, Stewart F, Nelson A, Cates W, et al. Contraceptive Technology: twentieth Revised-Edition. New York NY: Ardent Media, 2011.(引用改変)●経口避妊薬(OC)は避妊効果は高いが,性感染症を予防することはできない.一方,コンドームは性感染症の予防効果は高いが避妊効果はOCに劣る.このため妊娠と性感染症のどちらも予防するにはOCとコンドームの併用が理想的である.●避妊:contraception ●経口避妊薬(OC):oral contraceptive ●子宮内避妊〔器〕具(IUD):intrauterine device ●着床:implantation ●子宮内避妊システム(IUS):intrauterine system ●妊孕性:fertility※IUSは0.2●男女のカップルが望んだ時期に望んだ人数の子を出産し,育てるという家族計画の実践手段として,避妊は重要である.●特殊な器具を子宮内に挿入し,●エストロゲンとプロゲステロン(プロゲストーゲン)の2種類のホルモンからなる経口避妊薬(OC〔低用量ピル〕)を毎日1錠ずつ服用する.●手術で精管(男性),卵管(女●除去すれば再び妊孕性を回復することができる.●乳汁分泌に影響がないため,出産後6週経過し子宮が元の大きさに戻れば使用できる.●2〜5年間の避妊効果を維持することから,比較的安価.●不正性器出血,疼痛をきたすことがある.●完全な避妊はできない.●自然脱落が起こりうる.●女性主体で避妊ができる.●正確に服用すれば,避妊効果●避妊以外の利点(副効用)がある〔p.98〕.●一度行えば効果は永続する.●卵管の結紮・切断は次回妊娠を希望しない症例に,帝王切開術と同時に行うことがある.*避妊効果●服用開始1〜2週間くらいまで悪心,少量の不正性器出血をきたすことがある.●血栓症,心筋梗塞などのリスクを伴う場合がある.●手術に伴う侵襲がある.●精路再建術や卵管再建術を行っても,妊孕性の回復ができない場合がある.銅短 所方法長所96ファミリープランニングIUD(子宮内避妊具) 〔p.96〕異物を子宮内に挿入することで子宮内膜に炎症性変化を起こし着床を防ぐ方法.銅イオンによって精子の移送を阻害する銅付加IUDなどがある.現在わが国で使用可能なのは,FD-1®,ノバT®,の2種類.〔p.96〕女性が避妊の目的で使用する薬剤で,一般にピル(低用量ピル)とよばれる.米国に遅れること40年,1999年にわが国でもようやく承認された.従来はホルモン含有量が多く血栓症などの副作用(リスク)〔p.98〕が認められたが,近年は避妊効果を保ちながら副作用を最小限にする低用量のもの(エストロゲン含有量が50μg未満)が用いられている.〔p.96〕卵巣の黄体から分泌される黄体ホルモンの作用をもつ物質の総称.天然のプロゲストーゲンとしてプロゲステロンがある.同義語として,プロゲスチン,ゲスターゲンがある.0.10.3IUDIUS0.6 手軽な割に避妊効果が高いのは経口避妊薬 避妊法の種類性)を結紮・切断する.卵管の結紮・切断にんようせい監 修北村 邦夫不妊手術(男性・女性)精管の結紮・切断高い※女性は0.5経口避妊薬(OC)は確実である.子宮内避妊具(IUD)子宮内避妊システム(IUS)黄体ホルモン受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ.●器具挿入は医師による.経口避妊薬(OC) プロゲストーゲン 子宮内避妊システム(IUS) 〔p.31,96,129〕子宮内に挿入すると,黄体ホルモンを持続的に放出することにより子宮内膜は萎縮,菲薄化し,高い避妊効果が得られる.月経量が著明に減少するため過多月経や,それに伴う月経困難症にも効果的である.わが国では黄体ホルモンとしてレボノルゲストレルを付加したレボノルゲストレル放出子宮内システム(ミレーナ®)が使用されている.An Illustrated Reference Guide避妊
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