病9-4版_立ち読み

18/36

●粘膜下筋腫：submucousmyoma　●筋層内筋腫：intramuralmyoma　●漿膜下筋腫：subserousmyoma●筋層内筋腫の中には，子宮腔内へ発育して粘膜下筋腫になるものや，子宮漿膜（腹腔）側へ発育して漿膜下筋腫になる●筋腫内は血行障害があるため充血しており，硝子化，囊胞化，壊死，赤色変性，脂肪変性，石灰化など様々な続発性●子宮漿膜直下に筋腫結節●子宮筋層内に筋腫結節が●子宮内膜の粘膜下に筋腫結節が発育．●筋腫の発育により，周辺●筋腫の発育により，子宮●有茎性粘膜下筋腫となることもある．●筋腫が充血したり，筋腫の発育につれ子宮内膜が引き伸ばされて薄くなったりして，出血しやすい状態になる．➡過多月経（月経量の増加）経時的変化●筋腫が有茎性漿膜下筋腫となった場合，茎捻転を起こすこともある．➡急性腹症➡ショック●子宮の変形により，子宮筋の収縮が妨げられる．➡月経血の排出が障害➡子宮収縮の増強➡月経痛，腰痛，過長月●筋腫を子宮から排除しようと子宮収縮が増強．➡陣痛様の下腹部痛➡外子宮口から腟腔内に突出する（筋腫分娩）➡筋腫の子宮内膜面から出血が持続（持続性出血）●局所の子宮内膜が圧迫さ●子宮から突出した弾性硬●子宮は全体的に腫大し，●外子宮口から腟腔内に　突出した腫瘤を触れる．●筋腫を子宮から排除しようと子宮収縮が増強．➡月経痛，過長月経●確認できるのは，子宮の双合診136粘膜下筋腫が最も症状が強い筋腫の経時的変化子宮内膜薄くなった子宮内膜月経痛潰瘍過多月経帯下れ，うっ血する．➡壊死➡感染➡帯下の増加，過多月経➡鉄欠乏性貧血腫大のみ．ものもある．変化（変性）をきたす．経粘膜下筋腫子宮筋層筋腫結節子宮漿膜有茎性粘膜下筋腫陣痛様下腹部痛持続性出血筋腫分娩筋層内筋腫発育．は増大し，変形する．月経時下腹部痛月経血排出障害弾性硬でほぼ球形の平滑な腫瘤として触れる．漿膜下筋腫が発育．臓器を圧迫する．有茎性漿膜下筋腫茎捻転の腫瘤を触れる．