病9-4版_立ち読み
22/36

●紡錘形細胞:spindle-shapedcell ●錯綜性:disarray ●平滑筋腫:leiomyoma ●子宮摘出〔術〕:hysterectomy ●子宮筋腫核出術:myomectomy ●性腺刺激ホルモン放出ホルモン/ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH):gonadotropinreleasinghormone ●乳酸脱水素酵素(LDH):lactatedehydrogenase ●子宮動脈塞栓術(UAE):uterinearteryembolization ●MRガイド下集束超音波療法(FUS):MRguidedfocusedultrasoundsurgery ●妊孕性:fertility ●腹腔鏡:laparoscopeAn Illustrated Reference Guide●過多月経による高度の貧血●圧迫症状〔p.137〕 など●筋腫径>5〜6cm●筋腫核出術 ●薬物療法 ●子宮摘出術〔p.226〕●本症はエストロゲン依存性疾患であるため,薬物療法としてGnRHアゴニスト療法(偽閉経療法)〔p.131〕を行う場合がある.これは,挙児希望があってもすぐには妊娠を希望しない例に行うことが多い(GnRH アゴニストにより排卵が止まるため).●術前にGnRHアゴニスト療法を行って,筋腫を縮小させてから手術療法を行うこともある.●閉経後は筋腫は縮小傾向にあるため,閉経直前の患者ではGnRHアゴニスト療法を行い,閉経期を待つこと(待機法)●核異型や核分裂像は認めず(悪性は否定的),●血液検査でLDH 上昇がみられた場合は,子宮体部肉腫を疑う必要がある.ただし同様の所見は,筋腫の変性や出血●手術療法を希望しない患者には,子宮動脈塞栓術(UAE)〔p.143〕や,MRガイド下集束超音波療法(FUS)〔p.142〕にて筋●急速な筋腫の増大●MRIで悪性の所見(出血,壊死,増殖など)〔p.141〕〔p.134〕●3〜6ヵ月ごとの検診140写真提供:杉浦 仁HE染色,×100紡錘形細胞が束状に配列病理組織像●紡錘形細胞が束状に配列し錯さくそうせい綜性に増殖している.多様な選択肢がある治療の全体像●子宮筋腫の約半数は無症状で経過し,またエストロゲン依存性疾患であるため,閉経後は縮小する.●そのため,症状が強い場合や腫瘍が大きい場合などは治療を行い,症状が軽度であるものは経過観察とする.平滑筋腫の所見である.病理医錯綜性とは,細胞が束状になって作っているながれが複雑に走行している様子をいいます.根治療法もある.でもみられるため,精査が必要である.腫の縮小を試みる場合もある.紡錘形細胞経過観察共同監修杉浦 仁ありあり悪性の疑いなし挙児希望なし手術療法または保存療法あり症状などなし/軽度

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る