病9-4版_立ち読み
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●エストロゲン:estrogen ●ネガティブ・フィードバック:negative feedback ●ポジティブ・フィードバック:positive feedback ●キスペプチン:kisspeptin ●エストロゲン受容体(ER):estrogen receptor ●弓状核(ARC):arcuate nuclei ●前腹側室周囲核(AVPV):anteroventral periventricular nucleus ●キスペプチンニューロン:kisspeptin neuron ●GnRHニューロン:GnRH neuron ●キスペプチン受容体(GPR54):kisspeptin receptorAn Illustrated Reference Guide●エストロゲン濃度が一定の範囲内にある場合は,視床下部に対するネガティブ・フィードバック(NF)により,GnRH分泌は負に調節され,その結果LH・FSHの分泌も一定範囲内に調節される.卵胞が発育し,エストロゲンが一定の濃度を超えるとポジティブ・フィードバック(PF)が働き,GnRH分泌は正に調節され,その結果LHサージが引き起こされて排卵につながる〔p.16〕.ポジティブ・   フィードバック(PF)●視床下部の弓状核,前腹側室周囲核の2ヵ所に存在するキスペプチンニューロンはERを発現し,GnRHニューロンはキスペプチンの受容体(GPR54)を発現しており,キスペプチンによりGnRH分泌が亢進する.このことから,キスペプチンがエストロゲンフィードバックを仲介していると考えられる.●また,弓状核のキスペプチンを産生する細胞は,nニューロキニンeurokinin B(NKB),dダイノルフィンynorphin A(Dyn)も含んでいることがわかり,KNDy細胞と名付けられている.この細胞にはER以外にも,レプチン〔病③p.119〕,グルココルチコイドの受容体が発現しているので,この細胞と栄養状態やストレスなどの全身状態との関係が注目されている.(GPR54)(AVPV)ネガティブ・フィードバックネガティブ・   フィードバック(NF) 卵胞期および黄体期のネガティブ・フィードバック(Negative Feedback)14GnRHLHFSH 排卵期のポジティブ・フィードバック(Positive Feedback)GnRHLHFSHGnRHLHFSHNFにより元の濃度に戻るGnRHLHFSHサージPFによりGnRH分泌を促進するLHサージGnRHLHFSHNFによる抑制が弱まり元の濃度に戻るGnRHNFとPFの両方をもつエストロゲンのフィードバック機構エストロゲンのフィードバックを伝達するキスペプチン●GnRHのパルス状・サージ状分泌は,エストロゲンによるフィードバック機構により調整されているが,GnRHニューロンにはエストロゲン受容体(ER)が存在しない.視床下部下垂体前葉卵胞エストロゲン卵胞が未発達の間はエストロゲン濃度が一定範囲にある視床下部下垂体前葉卵胞エストロゲン卵胞が発育するとエストロゲン濃度が上昇するエストロゲン濃度が低下すると…エストロゲン受容体(ER)前腹側室周囲核キスペプチン受容体下垂体門脈:促進:抑制抑制エストロゲン排卵エストロゲン弓状核(ARC)キスペプチンニューロンキスペプチンGnRHニューロン下垂体抑制濃度が上昇すると…分泌量がある一定の濃度以上に達すると…

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