診でき2
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●良性発作性頭位めまい症(BPPV):benign paroxysmal positional vertigo●中枢性めまい*1●脳幹障害●注視方向交代性眼振〔p.313〕●垂直性眼振〔p.313〕●斜偏倚(skew deviation)〔p.313〕●脳神経所見の異常,構音障害●運動麻痺・筋力低下●顔面の温痛覚障害●歩行障害の持続(特に開脚性歩行)●鼻指鼻試験,踵膝試験,手回内・目神経̶聴 視聴●中枢性めまい*1●小脳半球障害●脳血管障害・椎骨脳底動脈循環不全に伴う動脈硬化●頸動脈雑音●Ménière病 ●外リンパ瘻 *1神経局在診断の詳細は診①p.208〜269に譲る.初期診療においては,詳細な ディックス ホールパイク●頭位変換眼振検査(Dix-Hallpike法)*2で回旋性眼振〔病⑬p.48〕●頭位眼振検査(Supine-Roll法)*2で方向交代性眼振〔病⑬p.47〕●head impulse test*2で急速眼球運動〔p.313〕●BPPV※陽性頭位の間,眼振が持続すれ●突発性難聴●薬剤性●末梢性めまい●音叉検査にて感音難聴●急性失血による起立性低血圧●心血管性失神●消化管出血による起立性低血圧●眼瞼結膜蒼白●頸静脈怒張●浮腫●収縮期駆出性雑音●黒色便・暗赤色便・鮮血便●Romberg徴候陽性*3●振動覚低下●起立試験で血圧⬇⬇〔p.129〕●複合型感覚障害●起立性低血圧●開眼では安定しているが,閉眼では揺れてしまう場合に陽性とする.*3深部感覚障害だけでなく,BPPVや前庭神経炎などの前庭性の原因でも312 眼振・神経学的所見に注意 代表的な身体所見●めまいの鑑別に役立つ代表的な身体所見を次に示す.Dix-Hallpike法Romberg試験中枢性めまいの身体所見末梢性めまいの身体所見その他の原因の身体所見閉眼スパイン ロールSupine-Roll法ロンベルグ診察法その他の脳神経小脳系回外試験の異常神経局在診断よりも中枢性めまいを見逃さないことが重要である.診察法代表的な所見神経は行わないこと.診察法代表的な所見視・触直腸診神経その他代表的な所見ば,悪性頭位めまい症を疑う.関連する疾患・病態関連する疾患・病態上記で示したのは,あくまで末梢性めまいの代表的な所見であって,中枢性めまいを否定する所見ではありません.関連する疾患・病態診●①診●①診●①p.64p.103p.52p.144p.202p.269p.287p.47p.221p.210p.251p.231p.266p.255p.107p.221p.221p.237*2頸動脈雑音や頸椎疾患など頸部の異常がある場合には,頸部の回旋を伴う検査Romberg徴候陽性となりうる.

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