診でき2
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●癌胎児性抗原(CEA):carcinoembryonic antigen ●肺血栓塞栓〔症〕(PTE):pulmonary thromboembolism ●組織プラスミノゲン活性化因子(t-PA):tissue plasminogen activator ●リンパ脈管筋腫症(LAM):lymphangioleiomyomatosis ●PERC:pulmonary embolism rule-out criteria●Wells DVTスコアについてはp.429参照.(Wells PTEスコア*,改訂ジュネーブ・スコアなど)+3.0点+3.0点+1.5点+1.5点+1.5点+1.0点+1.0点*Wells PTEスコア2点未満:低リスク(検査前確率3.6%)2〜6点:中等度リスク(検査前確率20.5%)3点以上:高リスク(検査前確率66.7%)急性肺血栓塞栓症じん肺〔p.436〕〔病④p.202〕好酸球性肺炎〔p.439〕〔病④p.169〕リンパ脈管筋腫症(LAM)〔p.444〕〔病④p.330〕Pancoast症候群 〔p.441〕〔病④p.227〕過敏性肺〔臓〕炎〔p.439〕〔病④p.174〕参考:Raja AS,et al.:Ann Intern Med 2015;163(9):701-711443 肺血栓塞栓症の診断フローチャート Wells PTEスコア,PERC●PTEの診断を進める際は,病歴や危険因子,身体所見からPTEの可能性(検査前確率)を推定するとよい.●ここではWells PTEスコアおよびPulmonary Embolism Rule out Criteria (PERC)を用いた診断の進め方を示す.DVTの臨床的徴候(下腿浮腫,深部静脈の圧痛)PTE以外の可能性が低い心拍数>100/分4週間以内にベッド上安静または手術DVT・PTEの既往喀血悪性腫瘍粉じんの吸入によって肺の間質に炎症が生じ,組織の修復・瘢痕化が起こり,さらに数年~数十年かけて,肺が線維化により硬化し,正常に膨らまない状態となることをいう.肺組織への好酸球浸潤を特徴とする疾患群.特発性の好酸球性肺炎は,発症から1週間以内に呼吸不全を呈する急性と,亜急性に発症し再燃を繰り返す慢性に分けられる.LAM細胞とよばれる平滑筋様細胞が肺や腎臓,体軸のリンパ管・リンパ節(胸腹部や骨盤部)で増殖するまれな腫瘍性疾患.妊娠可能な年齢の女性に好発する.高い画像検査(特に造影CT)で確定診断を行う臨床的にみたPTEの可能性中等度Dダイマー上昇正常**PERCPTEの除外**Pulmonary Embolism Rule out Criteria(PERC)50歳未満心拍数<100/分SpO2>94%(room air)片側下肢腫脹なし喀血なし4週間以内に手術や外傷なしDVT・PTEの既往なし経口避妊薬の使用なし真菌などの反復吸入により感作され,Ⅲ型およびⅣ型アレルギー反応によって発症するびまん性肉芽腫性間質性肺炎.特定の場所,時期において,咳嗽,呼吸困難,発熱などの症状を繰り返す.原因が判明しているものに,夏型過敏性肺炎(最多),農夫肺,鳥関連過敏性肺炎,加湿器肺,塗装工肺がある.肺尖部に生じた腫瘍が胸郭外へと拡大し,腕神経叢,頸部の交感神経幹,脈管を浸潤・圧迫することにより生じる症状の総称.扁平上皮癌で認められることが多い.また肺尖部の腫瘍のことを肺尖部胸壁浸潤癌やPancoast腫瘍とよぶことがある.低い陽性陰性全てに該当する:陰性(検査前確率1%程度)1つでも該当しない:陽性

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