診でき2
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●バイタルサインやABCDの異常に応じて,必要になりそうな物品や検査の準備を行う.●救急隊から収容依頼があったら,年齢,性別,主訴などの情報から,●観察結果や既往歴などの追加情報から,搬送前に想起!に記載されてい●ABCDEアプローチ〔p.101〕に則り,生命を脅かすような異常の有無を●初期評価と並行して,採血や静脈路●緊急処置について示した.●問診・身体診察を行ううえで注意す●この欄では症候ごとに認めうる初期評価の異常と,その場合に鑑別の●バイタルサインが安定した後に(または安定化を図りつつ),簡単な●急変のリスクを評価しつつ,症候別にポイントをおさえて迅速に問診や身体診察を行う.また,病歴や随伴症状,身体所見より鑑別に重みづけを行う(最も重要なポイント).●この欄では,病歴や随伴症状,身体所見から鑑別の順位が上がる疾患・●症候ごとに優先すべき検査と,それによって診断が可能な疾患・病態●検査で特異的な所見を認める場合でも,他の疾患の除外や併発の可能●検査で特異的な所見がみられれば,「●:高い確率で診断可能」な疾患もあるが,検査の特性によっては,「●:スクリーニングまたは疑い診断」となる場合や,「●:他の検査所見もふまえて総合的に判断」が必要な疾患もあるので,注意を要する.●採血は結果判明までに30分程度かかるが,血●優先順位を考えて施行する.●重症病態(または移動が困難な場合)ではポータブルX線も検討する.●ベッドサイドで非侵襲的かつ迅速に病態の把握を行うことが可能である.●以下に各検査の特徴を簡略に示す.基本的には1から4の順で進め●得られる情報は多いが,検査中のバイタルサインの悪化に注意する必要がある.●得られる情報は多いが,検査に時間を要する.検査中のバイタルサインの悪化に注意する必要がある.■■総論確認情報来院前初期評価問診・身体診察来院後診断/除外のための検査519 救急初期対応を身につけよう 基本的な初期対応のながれと本項の活用法●本章において共通して注意すべき事項,初期対応について次に示す.12誘導心電図CTMRIる疾患について,ある程度の「鑑別の重みづけ」を行う.評価し,安定化に必要な処置を行う.順位が上がる疾患・病態を示した.問診や身体診察を行う.病態を示した.を示した.性を検索するために,さらなる検査が必要な場合もある.るが,状況により適宜変更する.■■動脈血液ガス・採血胸部X線■■エコー■■搬送前に想起!に記載されている疾患を頭に思い浮かべる.液ガス分析は1分程度で結果が判明する.確保などを行う.べきことについて示した.

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