診でき2
21/26

●採血針と真空採血管ホルダーは,開封時に接続されているものと,接続されていないものがある.接続されていない場●真空採血管には,クエン酸Naや血清分離剤,ヘパリン,EDTA,解糖阻害剤など,試薬が入っているものもある.検●真空採血管内は陰圧,血管内は陽圧のため,真空採血管をホルダーに押しこむと自動的に血液が流入する.規定量の●真空採血管に入っている抗凝固剤が液体状の場合は,時間が経つと蒸発することがある.そのため,真空採血管の使●最も基本的な採血法で,末梢●各血液の特徴を知ることは,検査の選択や結果の解釈のためにも重要である.●一般血液検査●血液培養〔p.600〕など●通常,採血といえば静脈血を●各組織による代謝後の血液であり,酸素分圧やブドウ糖濃度などは動脈血と検査値が異なる.●代謝前の血液なので,呼吸機能評価(血液ガス分析)などに適している.●大腿動脈や橈骨動脈から採血を行う.静脈採血●血液ガス分析●静脈採血が難しい場合の血液検査●脱水などで静脈採血が難しい●動脈採血は原則として医師が行う(「特定行為に係る看護師の研修制度」を修了した看護師も行うことができる).●毛細血管は血液と組織との物質交換の場であり,組織液を含むため,検査値に多少の変動がみられる.●毛細血管に富んでいる,指尖部(指先),足底や耳垂(耳たぶ)などを穿刺し,にじみ出た血液を採取する.動脈採血毛細血管採血●簡易血糖測定●新生児・乳児●本書では,最も基本的な静脈採血について解説する.静脈採血577 目的に合わせて選択する 採血の対象となる血液(血管)の種類●人間には動脈と静脈があり,大血管,中小血管,毛細血管が存在する.採血には主に静脈血,動脈血,毛細血管の血 採血針・真空採血管ホルダー・真空採血管で行う 真空管を用いた採血液を用いるが,それぞれ性質が異なる.採血針(穿刺針)合は,採血前に採血針とホルダーとをしっかりと接続する.査の目的に適した真空採血管を選択する〔p.593〕.血液が入り,真空採血管内と血管内の圧が等しくなると血液の流入が止まる.用期限に注意し,使用前に必ず確認する.採血法の静脈から採血を行う.真空採血管ホルダー特徴検査項目の血液検査真空管採取する.場合に代用される.真空採血管(スピッツ)

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る