診でき2
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●穿刺後の固定法として,指で翼を押さえる方法や翼を開いてテープで固定する方法がある(『標準採血法ガイドライン GP4-A3』).●直針・シリンジ式の持ち方はp.597を参照.●真空採血管ホルダーを使い回すと,ホルダーに付着した血液が体内に入る可能性があり,感染の危険がある.右左右左右左❶❷真空管・翼状針を用いた穿刺の方法●利き手で翼を押さえて針を固定し,反対の手で真空採血管ホルダーに真空管を押しこむ.●刺入部を固定したままチューブ内へ●この時点では真空採血管ホルダーは●利き手で両方の翼を摘んで穿刺する.●安定させるため手の一部が患者の腕に接するようにする(手を浮かせない).●血液の流入が止まったら,採血管は速やかに抜く.●採血管の底部が穿刺部位より低い位置になるようにする.●採血管に血液が流入し始めた後は,採血管を真空採血管ホルダーに押しこむような力を加えない.●採血針を抜くまで,患者の腕の血管を圧迫したり,動かしたりしない.●使用した採血器具は使い回さず,必ず廃棄する.●採血管が室温に戻っていることを確認してから使用する.●抗凝固剤などの入った採血管は軽く叩いて,薬剤を採血管の底に落とす.●採血管を抜いてから駆血帯を外す.鋭利なもの(注射針等)592 翼を押さえて針先を固定する 翼状針・真空管の持ち方●針先が動くと血管外にずれて血液が吸引できなくなるばかりか,患者に苦痛を与えてしまうので,しっかり針先を固定 逆流と感染を防止する 真空管採血の注意点●真空管採血の注意点は,血液の逆流や感染の防止である.●採血管を真空採血管ホルダーに挿した状態で駆血帯を外すと,採血管内の血液が逆流する可能性がある.採血管の内する必要がある.右利きの場合容物(抗凝固剤など)が体内に入ることで,毒性やアレルギーを生じる危険がある.注意点真空管真空管感染防止逆血の血液の逆流(逆血)を確認する.触らない.

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